高知県地球温暖化防止活動推進員(以下、推進員)の皆さんに、普段の地域での活動や
推進員になるきっかけとなったエピソードなどをお伺いします。
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今回は、推進員の高橋 啓(ひろし)さんにお話しを伺いました。約半世紀の長きに渡り
活動されている高橋さんのあゆみについて、ご紹介いたします。
高橋さんは大正15(1926)年高知市生まれで、現在も市内の潮江地区にお住まいです。
太平洋戦争では、陸軍航空隊として戦闘機搭乗の経験もされておりますが、終戦後、大手海運会社に努められた際、業務上気象予報や天気図の作成をすることがあり、それが気象や環境について興味を持つきっかけになったそうです。
昭和45(1970)年に、会社勤務の傍ら自然観察指導員として環境保全活動を始め、退職前後に地域の有志と「鏡川下流の貝を育てる会」を立上げるなどしてその活動を本格化し、市民ボランティアとして環境保全等の取り組みを長く続けてこられました。
現在も、地球温暖化防止活動推進員のほか、環境活動支援センターえこらぼの環境学習講師や生物多様性高知戦略推進リーダーとして活躍されており、県民部会の温暖化防止啓発事業イベント、鏡川の環境保全や観光ボランティアガイド、歴史に関する学習会などにも積極的に参加されています。
日高村の仁淀川こどもまつりにて、鏡川の石を使った「ストーンアート」
活動の継続だけでなく、常に新しいことに興味を持つ姿勢とバイタリティに頭が下がります。年齢を理由にしてはいけない、見習わなければと、思うことしきりです。
高知県は毎年、文化の振興、国際交流の推進、環境の保全及び県民生活の向上に顕著な功績のあった個人や団体を対象とした、高知県文化環境功労者表彰を実施しています。
高橋さんが、現在も在野の一ボランティアの立場で活動を続けていることに敬意を表し、県民部会事務局である環境の杜こうちより「環境の保全分野」功労者として推薦させていただき、この度令和元年度高知県文化環境功労者表彰を受賞されました。(授賞式:令和元(2019)年11月19日)
まだまだお元気な高橋さんの今後の活躍を期待するとともに、心よりお祝いを申し上げます。