ニュースや記事でよく見聞きする言葉について、分かりやすく解説します。
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コベネフィット(Co-Benefit)
英語の「Co(共同・相互)」と「Benefit(利益)」が合わさった合成語で、直訳すると、共通便益または相乗便益となります。
「一つの活動がさまざまな利益につながっていく」ということで、特に環境問題や温暖化対策の分野でよく使われています。
例えば、森林や湿原の保全が雇用や産業を生み、生物多様性の保全につながると同時に、CO2の吸収源を守り、地球温暖化対策にも及ぶというような相乗効果のことを差します。
事例紹介※ 岡山県西粟倉村の「百年の森林(もり)」による地域づくり
西粟倉村、森林所有者(村民)、森林組合など村全体が一体となり、森林管理と林業の6次産業化を通じた、低炭素・省資源・自然共生の同時実現と雇用創出を目指した事業に取り組んでいます。
村内の温泉施設の灯油ボイラーを薪ボイラーへ更新するほか、木質チップボイラーの熱供給における未利用材の利用拡大等により、CO2排出量の削減だけでなく、雇用や新たな産業の創出にもつながっています。
西粟倉村HP:http://www.vill.nishiawakura.okayama.jp/wp/
※地域を豊かにする地球温暖化防止ガイドブック2020より抜粋
作成:高知県地球温暖化防止活動推進センター 発行:2020年2月(2019年度地域における地球温暖化防止活動促進事業)
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