高知県地球温暖化防止活動推進員(以下、推進員)の皆さんに、普段の地域での活動や
推進員になるきっかけとなったエピソードなどをお伺いします。
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今回は「高知県地球温暖化防止活動推進員の会」会長の曽我古世(そが こせい)さんのご紹介です。
「推進員の会」の立ち上げから、熱心な推進員活動に取り組んできた曽我さん。2020年2月以降、世界的に流行している新型コロナウイルスの影響で、会の活動は自粛しています。
今日は曽我さんの活動のきっかけと、アフターコロナで推進員活動はどうなっていくのか、お話をお伺いしました。
●温暖化防止活動に興味をもったきっかけは大震災の経験から
私が温暖化防止活動に取り組むきっかけは、災害とか地震が頻繁に起こるようになってからなんですよ。一番大きかったのは、平成7年に起こった阪神淡路大震災を経験したことでしょう。
あの非常事態の時、食料難になっても2日ぐらいすると救援物資も来るようになるのですが、困ったのは飲料水でした。特にトイレなどの生活用水を手に入れるのが大変難しくて誰もが困り果ててしまった。その時に、私も「水」というものの大事さを痛感したんです。
生活用水に利用する水は、いつもきれいでないと使えません。いざという時に行政などに頼らなくても自立できるように、自分で蓄えた方がいいんじゃないかと思い、それからは、ペットボトルに水を入れて溜めるようになりました。高知に移住してきたときには、水を大事に使おうという観点から庭に池を作りました。
飲み水というと水道水があっても、災害の時は生活用水が足りなくなるんですよね。こういった池の水は飲料水としてはダメでも生活用水としては十分使えます。たとえば震災なんかでトイレの水が流せなくなった時には使えますよ。きちんと濾過すれば手を洗えるようにもなります。
●コロナで推進員活動も変化
私たち推進員というのは、人に接して話をする活動がメインなんですよね。学校に行って、子供たちにエコの出前授業をしたり、イベントなどに参加して、いろいろな方に啓蒙活動をしたり、知識を教えてあげたりしなければ成り立たないんです。
しかし、推進員は仕事ではなくボランティア活動なので、今の状況では活動は難しいんです。今後、このコロナウイルス感染症の問題が収束した後に、再び推進員活動を続けるためにも、今は感染を警戒しなければなりません。推進員同士の情報共有のために、インターネットを利用したリモート茶話会などを始めていますから、可能できる環境の方は参加しています。コロナ禍が完全に収束するまでは、形態を変えてやっていく時期なのだと思いますね。
●「推進員の会」を作った理由
高知県には50名程度の推進員がいるわけですが、私は最初、高知県の推進員たちが、それぞれいったいどんな活動をしているのか、よくわからなかったんです。自分が新しく推進員になったときに、実際何をしたらいいのかもわからない、そういう方は多いんですよね。中には何もできない、する機会がない推進員の方も多いと思うんです。そういった状況の中で、やはり推進員は時々でもいいから集まって、お互いに情報交換をしたり、勉強会をしたりして「横のつながり」を持つことが大事だなと思ったのです。そうしない限りは、推進員の活動は広がっていかないぞという危機感がありました。
そういった考えから「推進員の会」をたちあげて、やっと毎月一度、推進員の会のみなさんと顔合わせをしたり、打ち合わせをしたり、テーマを持って視察旅行をすることを続けてきたわけですが、今回のコロナ禍もあって今年の2月から参集する活動は休止せざるを得ない状況が続いています。
コロナが今後うまく収束して、また以前のような活動ができるようになったら、「推進員の会」としては、新しい状況に対応するための勉強会をまずしないといけないなと思っています。その中でも、活動されている方の状況を聞いて、まず「現状分析」をしっかりしてから、アフターコロナの推進員活動を決めていくことが必要になるでしょうね。
●曽我さんのエコのテーマは「ゴミの分別」
私のエコのテーマで、温暖化防止活動に力を入れてきたのは「ゴミの分別」ですね。7月からはレジ袋がいよいよ有料になり、今後どうプラスチックのゴミ問題、環境問題が変化していくのかということも含め気になります。
この辺の山にも、ペットボトルや空き缶の放置ゴミがあって、犬の散歩の途中にそれをよく拾って集めています。少しでもきれいにしておかないと、どんどん放置ゴミが増えていきますからね。
コロナ禍が収束したあとの推進員活動をどう動かすか。今からそれぞれアフターコロナの活動を考えて行かねばならないなと実感するインタビューとなりました。