大根をおいしく食べよう ~今が旬!今年は生育が良好です~
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教えてくれるのは2020年に推進員になった黒潮町在住の中谷さんと村上さんです。
地元の南郷小学校で、大根の種まきから収穫・加工まで行う「大根交流」や
浜辺での校外学習の指導をしており、その中で温暖化防止につながる取り組みを
子どもたちに分かりやすく伝えています。
中谷みどりさん 村上弓惠さん
南郷小学校のHP「ふるさと・キャリア教育」
今回は南郷小学校1年生と一緒に作ったお漬物のレシピのほか、大根の栄養やはたらきについて
教えていただきました。
根の部分
ビタミンC、カルシウムなどが含まれています。先のほうが辛いのですが、
この辛さは虫や病気から身を守るためと言われています。
葉
カロテンやビタミンE・C、カルシウムが豊富です。特にカルシウムは100gでコップ一杯の牛乳
(200g)より多く含まれています。葉っぱを捨ててはもったいないですね。
煮た大根
お腹の調子を整えるはたらきがあります。たくさん食べても「あたらない」ことから、
下手で売れない、当たらない役者のことを「大根役者」というのは、ここからきているという説があります。
生の大根
消化を助けるほか、殺菌効果があります。焼き魚やステーキ、天ぷらに大根おろしが添えられて
いるのは、味を良くするだけでなく、ちゃんと理由があるのです。
大根の葉や皮の部分には栄養が豊富ですが、葉はすぐにしおれて、根の栄養や水分を吸収するので、
お店では切り落として売っていることが多いです。自家栽培や無農薬で新鮮なものが手に入れば、
ぜひ葉と皮も食べてください。まるごと活用すればゴミも出ず、環境にもやさしいのです。
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おばあちゃんの知恵(民間療法)
・せきやたんが出るとき
薄く切った大根をはちみつに漬けて一晩おき、出た汁を飲む
・熱が出たとき
大根おろしを食べる。番茶に大根おろしと梅干しを入れて飲む。
・頭が痛いとき
大根おろしと梅干しを食べる。
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お日様のエネルギーで栄養価もアップ「干し大根」
1.皮を厚くむく
筒切りにした大根の皮を4ミリぐらいの厚さでむく
2.皮をたてに細く切る
3.重ならないよう、ざるに並べて天日に2~3日干す。日当たりのよい室内でもOK。
4.カラカラに乾いたらできあがり
チャックつきビニールなど密封できる袋か缶詰に入れて保存しましょう。
使うときはたっぷりの水につけて戻します。
挑戦してみよう「お漬物」
1.下漬け
①大根の皮をむき、たてよこ4等分に切る。
②塩をまぶし、大根の重さの2倍の重しをして一週間おく。
2.本漬け
①ボウルに酢と砂糖をいれてよく混ぜる。
②昆布は細切り、鷹の爪は種をとって輪切りにする。
③下漬けの大根を容器から取り出し、水を捨てる。
④大根を容器に戻し、①と②を入れ、大根の重さの半分の重しをして一週間おく。
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お漬物はエコなの?
塩や砂糖、酢が入っていますので防腐効果が高いです。
冷蔵庫に入れなくても長持ちする保存食なので、伝統的なエコ食品です!
さらに、ご家庭で作ればおサイフにもエコ!
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コロナの影響で野菜の流通量が減っています。
食品廃棄を減らすためにも、安くて美味しい旬の野菜を沢山食べて、生産者を応援しましょう。