2021.03.11

教えて!推進員さんのMYスイッチ

高知県地球温暖化防止活動推進員(以下、推進員)の皆さんに、
普段の地域での活動や推進員になるきっかけとなったエピソードなどを
お伺いします。

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今西 眞知子 (いまにし まちこ)さん

 

高知生まれの高知育ち。関西で仕事をし、結婚してUターンされた
今西さんは主婦ならではの目線で、さまざまなエコの提案や、
うまくいかないなと迷った時に「じゃあ、こうしてみるとどうかしら?」
と柔軟なアイデアでさまざまなエコの切り口を教えてくれる、
頼れる推進員さんです。

今西さんは、地球温暖化防止活動推進員の他に、高知県観光ガイド
連絡協議会や、土佐観光ガイドボランティア協会で高知県の観光ボ
ランティアを行うなど幅広く活躍しています。

また、「しまんと新聞ばっぐ」の公式インストラクターの認定も
取得されています。今日は今西さんに闊達で前向きな推進員活動
についてのお話をお伺いしました。

 

推進員活動の発信ツールとして「しまんと新聞ばっぐ」を選んだ

今西さんが推進員になったのは、同じ土佐観光ボランティアを
していた「推進員の会」の会長である曽我古世さんに「地球温暖化
防止活動推進員になってみませんか」とお話を持ちかけられたのが
きっかけだそうです。

「それまでエコや節約には家庭の主婦なりに興味があり、行っていた
こともありましたので、主婦目線で何か地球温暖化防止や環境に
ついて考えたり、役立つことができたらいいなと思って推進員に
なりました。活動をするうちに、推進員研修や交流会、IPCC
コミュニケーターの勉強会などで県外の推進員さんを見ていると、
みなさんそれぞれに地球温暖化防止についてのオリジナルの
発信ツールを持っていらっしゃるんですよね。

それを見て、自分にはまだそういった発信ツールが何もない状態で、
何かないかと探していて、偶然、「しまんと新聞ばっぐインストラクター」
のお話があったときには、これいいなと思って受けてみようと思いました。

新聞紙のリメイクはエコに役立てられますし、何より四万十で買い物をすると、
レジ袋ではなく手作りの新聞バッグに商品を入れてくれる、そのバッグの
温かみがとても嬉しかったんです。だから、自分もぜひこの作り方を習得して
推進員の発信ツールにしようと思ったんですよ」

「しまんと新聞ばっぐ」のインストラクターになるには

「しまんと新聞ばっぐインストラクター」とは、新聞バッグの折り方教室を
開いたり、自作のバッグを販売することができる資格のこと。
インストラクターになるためには四万十で養成講座を受講し、
認定を受ける必要があるそうです。

 

「インストラクターの認定試験は、四万十で一泊2日で行われました。
1日目はオリエンテーションと、新聞バッグの作り方の基本を学んで
2個ぐらい集中的に作りました。ひととおり習得したら、修了テストとして
一人で作って仕上がりのチェックをして作り方の基礎を学んで。
そのあとはいろいろな生産者の見学や、郷土料理をいただいたりして。
2日目は、認定試験でした。県外からもたくさん認定試験を受けに来ている方が
いましたが、みなさん新聞紙バッグをある程度作り慣れていて、
インストラクターの認定を取るために来ている方も多かったようです。
私はお友達と一緒に行きましたので、作り方を相談したりしながら
メモをとりつつ習得して、認定を受けました。以後は小学校などで
「新聞バッグ作り」の出前授業を行っています」

 

新聞ばっぐの魅力とは?

「新聞紙は昔は湿らせて、ちぎって掃除のごみとりに使ったり、
いろいろ利用していましたが今ではそんなことを全然しなくなりましたね。
でも、新聞バッグは取っ手の部分まで新聞を捨てることなく作れるので、
無駄もゴミも出さずに丈夫なバッグにリサイクルできるのが魅力です。

 

「しまんと新聞ばっぐ」は大・中・小のサイズがあって、作り方は
どのサイズも若干違いますが、共通点もあるので、作っているうちに
コツがわかってきますよ。

新聞紙バッグは紙を無駄なく使い、手作りの温かみもあり丈夫。
ただし、折り方やちょっとしたコツがいくつかあります。
特に新聞紙は一度糊付けすると剥がすことができないため、
手順を間違えると失敗します。子どもたちは楽しんで、作り方を
よく聞きながら作業してくれますが、大人は結構せっかちで、
「まだ糊付けしないでくださいね」と言っても、先走って糊をつけてしまって、
やり直すのが大変ということもよくあります(笑)。

新聞バッグを上手に作る一番のコツは、バッグの底の折り返しを
きちんと作ることです。ここができれば、多少寸法がずれても
最終的に上手に作れますよ。新聞バッグは野菜の保存にも最適です。
野菜は新聞バッグに立たせるようにして入れると長持ちしますよ」

 

推進員活動の中で考えること

「推進員活動で以前、種崎に海洋ゴミを拾いに行った折、浜にたくさんの
プラスチックゴミが落ちていました。小さな一つ一つのプラ屑は拾い集めると、
とてもカラフルできれいに見えるのですが、それは海を漂流している
プラスチックゴミが砕けて、マイクロプラスチックになっているものなんですよね。
それはいつか自分たちの健康とか生活に戻ってくるもので、すごく大変な問題ですが、
推進員として、これをいったいどうしたらいいんだろうと考えこんでしまいます。
私たちができることには限界があるし、もっと大きな単位で企業や国が
取り組まないと、どうしようもないんじゃないかと思うんです。
たとえばコロナ禍で、レジ袋を削減しても、テイクアウトがメインとなった今は
プラスチック容器の利用はかえって増加していると思うんですよね。
推進員として、こういった現状にどう対処すれば良いのだろうと
ちょっと悩んでしまいます。」

今西さんのマンドリン

今西さんはマンドリンの奏者でもあり、さまざまな場所でマンドリンの合奏、
定期演奏会や出張演奏、慰問などを行っているそうです。

「コロナ禍で長い間、推進員もそうですし、マンドリン仲間も同じく、
さまざまな集まりや活動が難しくなっていましたよね。
集まってはいけないという状態で、こういうときに学生時代から
ずっと続けているマンドリンの演奏は、私自身の心の癒しにも
なっていました。

 

 

最近は、ソーシャルディスタンスや換気などに気をつけながら、
合同練習に出かけることもやっとできるようになっています。
推進員の活動も、これからコロナの様子を見ながら、また以前のように
コツコツサロンでお互いに近況報告ができるようになればいいなと
思います。」

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取材後記:推進員同士が情報交換を行う月一回の「コツコツサロン」。
コロナ禍ですっかり遠ざかっていた会場のエコハウスに久々に訪れ、
懐かしい気持ちで今西さんのインタビューを行いました。
前半は新聞バッグ作りの指南をしていただき、その後インタビューを
させていただきました。いつかまた、コツコツサロンを再開した際には
今西さんのマンドリンも聴かせていただきたいなぁと思いました。

フリーライター・推進員 渡辺 瑠海(わたなべ るみ)