今回は、高知県産木材を無駄なく使い 脱炭素社会を目指し、
エコに取り組んでいる「有限会社戸田商行」さんの取組をご紹介。
戸田実知子社長にお話をお伺いしました!
「地域の木材を余すことなく使用すること、
資源の再利用や環境保全にコミットすることが 当たり前になっている」と話す戸田社長ですが、
自分だけで考え、行動するのではなく、 その考え方を会社全体でも共有されているそうです。
戸田商行さんは、高知県産の木材を使った「もくめん」づくりをされて 60 年以上続く企業です。
「もくめん」とは、木材を薄く削った緩衝材のこと。
使用用途が少なく、商品価値の低い間伐材等を使用し、この「もくめん」を高知で製造しています。
また、製造過程で排出される端材や剥いだ木の皮は、
バイオマス燃料として乾燥機の熱源として有効活用し、
廃材を出さない 100%循環型製造工程を実践しているそうです。
この製法は創業当時から行われており、
「木材を余すことなく使う」というモットーが先代から引き継がれているとのこと。
この他にも、環境負荷を減らす取組として、工場内や事務所の照明を LED 照明に切り替えたそうです。
今後は、倉庫の屋根に太陽光パネルを設置し、
太陽光の電力でまかないきれない電力はカーボンフリー
(再生可能エネルギー100%)の電力を購入する予定で、
来年 1 月からは再生可能エネルギーのみで工場の稼働を行うことが決まっているそうです。
戸田社長は最後に、「創業当時から、限りある資材を無駄なく効率よく使い、
丁寧な商品づくりを行ってきましたが、
エネルギーを使う立場である製造業として、 環境保全を心がけることも、
当然のことだと考えています。
これからも、こどもたちの未来を見据えて、 エコについて考え、
間伐材の活用や高知県オフセット・クレジット(高知県J-VER)事業への 参画などを通じて、
高知の山から地球環境や社会に還元していきたい」
と、語っておられました。