4施設の介護事業所の運営を行う「社会福祉法人 CIJ福祉会」にお伺いさせていただき、業務執行理事兼参事の中山さんにお話を伺いました。

太陽光発電の導入に至ったきっかけ
中山さん:南海大地震が発生した時に絶対にインフラが使えなくなるということが東日本大震災や能登半島地震でわかっています。特にここ長浜という土地は、高知市の中でも救助が遅れる場所ということもあり、2週間は自力で生活をしていかなければなりません。

食事やベッド、トイレなどの備品を備える他にも、必要最低限の電気も確保したい、と考えていた時に太陽光パネルに県の補助金があるのを見つけたのがきっかけです。

私の自宅にも太陽光発電をつけているということもあり、身近に太陽光発電があったということのも選んだ理由の一つです。
非常時にも灯りがあるという安心感
中山さん:昨年、昼間1時間ほど電気系統のトラブルで地区一帯が停電になった時がありました。その時はじめて、ナースコールと廊下の照明、共同フロアを太陽光発電のみで運用したのですが、実用的な運用はもちろん、利用者さんの不安解消にもなっていました。

今回お話しした停電は昼間でしたが、この施設に入れた蓄電池は一昼夜5kWhは使えるようになっており、夜間の停電時でも光を確保することができるので、入居者のみなさんに安心感を持ってもらえるというのは太陽光発電や蓄電池の大きなメリットだと思っています。

コストも抑えられるという一石二鳥のメリット
中山さん:あくまでも導入のきっかけは災害時に役に立つように、ということでしたがコスト面でも恩恵を受けています。赤字になってまでパネルは設置できないので、半年ほど費用対効果を計算しつつ導入を検討しました。この施設で年間約1200万円の電気代のうち、100万円は節約できているので10年ほどで採算がとれると想定しています。電気代が高騰している中で、約一割削減できるというのはかなり大きなメリットです。

節約の核を担う太陽光パネル
中山さん:近年、高騰する電気代は施設全体の課題でした。私たちは、空冷式冷暖房設備への改修やデマンド監視装置の設置、職員に節電意識をするように声掛け、そこに太陽光パネルの設置を加えた4つの対策を行なってきましたが、その中でも、やっぱり太陽光パネルの存在はかなり大きいです。施設の職員をはじめ、訪れる方にも節電に興味関心を持ってもらえるよう、施設の入り口にモニターを設置して、毎日の発電量やCO2削減の数値など、実際にどのくらい効果があるのかを見られるようにしています。

太陽光発電の導入を検討している事業者に向けてのメッセージ
中山さん:太陽光パネルの設置という大きな取り組みというのは、どこかで、誰かが声を上げて始めないと難しい事業になると思いますが、法人の理解や役員の方への啓発をもっと積極的にしていけば、導入もしやすくなると思います。災害時や未来のことを考えた時に、太陽光発電や蓄電池は必ず力になりますので、ぜひ前向きに検討してみてください。
